カテゴリー別アーカイブ: ファイナンス

ネーミングの妙

ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンク)が、「ハイブリッド社債」を発行します(8月24日付IR情報)。3.3兆円のARM社買収資金の一部に充当する予定です。2016年6月期において、約12兆円の有利子負債を抱えているソフトバンクの格付けは、現在シングルAマイナス(日本格付研究所)です。この資金調達は、一段の格付け悪化を防ぐためと言われています。 「ハイブリッド」と聞けば、まずは自動車を思い浮かべ … 続きを読む→

ソフトバンクの行く末

ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンク)が英半導体設計大手ARM社を3.3兆円で買収するということが大変話題になりました。取得資金については、2.3兆円を手元資金、1兆円はローンで確保するとしています。 買収に際し、ソフトバンクは、株主に対して3つの約束をしています。 ① 取得資金調達のためのエクイティ・ファイナンスは一切行わない ② 配当方針に変更なし ③ 純有利子負債の削減に継続的に注力 A … 続きを読む→

戦略自由度の価値を算定する

従来のNPV法では、とらえきれない何かがあることがわかっています。 たとえば、製薬業界では、NPVが明らかにマイナスになるような研究開発案件でも取り上げることが多いと言われています。NPVがマイナスでも、研究開発を価値あるものと考えていることになります。 他にも、更地や遊休地を開発すれば明らかにNPVがプラスになると考えられるのにもかかわらず、不動産デベロッパーがそのままにしていることがあります。 … 続きを読む→

日本企業の現金の価値はいくらか

エーザイのCFOの柳氏の著書「ROE革命の財務戦略」の内容は、私にとっては衝撃的でした。 同著によれば、2015年3月末現在で、東証一部(金融を除く3,463社)のバランスシートには、約82兆円の現金(現金および同等物)が積み上がっているといいます。これに投資有価証券を加えるとなんと166兆円になります。 上場企業の1割以上で「保有現金+投資有価証券」が「時価総額」を上回っており、さらに、「保有現 … 続きを読む→

任天堂GO

ポケモンGO関連のニュースがすごい中、任天堂の業績を振り返ってみたいと思います。 任天堂が、2012年3月期から2014年3月期の3期にわたって営業赤字だったことは有名なことです。この期間においては、営業活動によるキャッシュフロー(以下営業CF)はマイナスとなっています。営業CFとは、まさに本業で稼ぐキャッシュです。これがマイナスということは何を意味するのでしょうか。 企業の事業ステージを導入期、 … 続きを読む→

「ファイナンスの哲学(堀内勉著)」を読む

この週末に「ファイナンスの哲学(堀内勉著)」を読了。著者の堀内勉氏は昨年まで森ビル取締役専務執行役員CFOをやられていた方です。 第一章では、「ファイナンスの教科書的理解」として、ファイナンスの3つのポイントを解説しています。ひとつめは、財務諸表の理解、二つ目は資金調達の種類と方法、三つ目は、投資と企業価値です。 第二章は、この本の骨格と言えるでしょう。「資本主義の本質的な理解のための10大概念」 … 続きを読む→

国債発行、国の「儲け」600億円を考える

日経新聞(2016/7/6付)によれば、今月5日に実施した10年物国債の入札で国の儲けが600億円になったそうです。 5日の入札では落札利回りが過去最低の年率マイナス0.243%になったと言います。国債とは、国が発行する債券です。借り手の国が儲かるという異常事態が起きているわけです。 国債を落札している金融機関、つまり貸している側が利息を払うというのは実際はどういうことを意味するのでしょうか。ここ … 続きを読む→

エーザイの投資評価

投資判断に使われる割引率は本来、事業リスク毎、プロジェクト実施国毎に決める必要があります。エーザイの投資評価に関する記事が日経新聞(2016年6月25日付)に掲載されていました。 「資本コストを上回る投資収益を上げる」。エーザイの柳良平・最高財務責任者(CFO)は、昨年夏に全社に導入した投資評価システムの狙いをこう強調する。 仕組みはこうだ。投資先の国・地域やリスクの大きさなどに応じて、約200種 … 続きを読む→

世界の時価総額、1日で330兆円消失

1日で330兆円が消えて失われた。なんともショッキングなタイトルです。昨日(2016年6月26日)の日経新聞の記事の一部です。 英国が欧州連合(EU)離脱を決めたショックでグローバルに株安が連鎖し、先週末24日の1日だけで世界の株式時価総額は約3.3兆ドル(330兆円強)と全体の約5%に相当する額が消失した。 こんな記事を読むと私が思い出すのは、寺田寅彦という物理学者の随筆です。 原文が手元にない … 続きを読む→

道具としてのファイナンス問題集 Kindle版 発売開始

ご要望の多かった道具としてのファイナンス問題集 Kindle版 の発売を開始しました。「道具としてのファイナンス」を出版してから、早いもので10年以上の月日がたちました。おかげさまで多くの読者の方々に読んでいただいております。 読者の声で多いのは、「エクセルで実際に手動かしてみて初めて理解が進んだ」というものです。仕事でやっていることは早く身につきます。それは経験・体験を通して理解することが一番の … 続きを読む→

石野 雄一の本

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問題集 Kindle版

道具としてのファイナンス 問題集 Kindle版 「道具としてのファイナンス」を読むだけでは、なかなか理解出来なかったことも、この問題集をエクセルで解いていく過程で理解できるようになります。(Excel付き)

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